「最近俺フットサルやってんだよね」

いつものように、秋野のとこで飲んでた。

「まじ?うける〜」

「なんでだよ。うけんなよ」

とりあえず、秋野が何かしてると"うける"と言ってしまうあたし。

"髪切った"

"うける"

"新しい帽子買った"

"うける"

正直、照れ隠しだった。


友達になれたということは、嬉しかったけど、なんかくすぐったくて。

今まで、好きだった人と友達になったことはなかったから。

ただの男友達とは違う。

特別な存在だった。


「おまえ明日ひまだろ?」

「決めつけんなー。ひまだけど」

「じゃあ明日フットサル見にこいよ。おまえ、俺の専属マネージャーな」

「は?」

「決まり〜」



もう、好きとかじゃないんだけど、そーゆーの嬉しかった。

秋野の仲間内の集まりに連れてってくれるとか、嬉しかった。