秋になって、彼氏と付き合って1年で、あたしたちは別れた。
彼のギャンブル好きや、いい加減な正確にうんざりした。
あたしの21才の誕生日、一緒にいたのに、おめでとうの一言ももらえなかった。
あたしから別れを告げた。
別れたくない、と、初めて彼の涙を見た。
もう遅かった。
付き合って1年を迎えるはずだった、その数日前に、あたしたちは終わった。
それからしばらく、あたしはかなり荒れてた。
恋に落ちては、都合よく使われて、ふられて、また恋をする。
そんな悪循環。
たまに、ふらっと、
秋野からの連絡はあった。
「遊ぼーぜ」
いつもと同じ口調で。
わかんないように気遣ってくれて。
本当はいいやつなんだ。
秋野は変わらない。
あたしは、何してんだろ。
秋野とは会わないまま、春が来た。