その日の放課後、レイはかなりのご立腹だった

朝の出来事だけならまだしも、授業が終わる度にジノはレオナに引き戻されていたからだ


「ジノ、あの転入生のレオナって子と知り合いなの?」

睨むレイ

「知り合いじゃねーよ」

「だったら何であの女の言いなりになってるのよ!!」

「別に言いなりになってねーだろ」

「なってたわよ!ね?シン、エド!」

ふられた2人は軽く頷く

「ほら、みなさいよ!」

ため息をつくジノ

「だったら何だよ!?もし仮に俺があの女の言いなりになってたとして、お前に何の関係があんだよ?」

「関係…ない…けど!!」

「だったらほっとけ」

そう言ってジノはバイク置き場へ向かった

レイはふてくされていた