朝、ジノがいつも通り屋上へと階段を上っていた

「コラッ!」

後ろで声がした

振り向くジノ

そこにはレオナがデンッと立っていた

ため息をつくジノ

「なんだよ」

「ホームルーム始まるけど」

「知ってるよ」

「だったら早く教室に戻るべきじゃない?」

「俺はホームルームに出なくていいの。金持ちの特権なの!分かるか貧乏人!?」

鼻で笑うレオナ

「金持ちの特権!?ふざけないで!」

そう言ってレオナはジノに近寄りジノの手首を掴んだ

「なんだよ、離せ!」

「いいから、教室に戻るよ!」

「離せって!」

「絶対に、離さない!」


そこに担任がやってきた