「離せ」

「嫌よ!」

「離せ!」

レイの腕を振りほどいたジノ

「なんかあったのか?」

「何もないわ。」

ため息をつくジノ

「あたしはジノの何?」

「は?なんだよ急に?」

「ジノはあたし以外の女の子とは話さないでしょ?」

「まぁ、そうかな…で?」

「女の子でジノといっぱい楽しく話せるのはあたしなのに…あたしだけなのに…」

急に泣きだすレイ

「だからなんだよ!なんで泣くんだよ!?」

「さ、さっき…転入生の夏木さんとは沢山話てたじゃない!」

呆れるジノ

「あのな…」

「楽しく話してたじゃない!」

「は!?どこが楽しくだよ?ちゃんと見てたのかよ?」

「楽しそうだったもん!」

「ったく…あれが楽しそうに見えたのかよ?あのムカつく女と俺が楽しそうだった?…はっ!ふざけんなよ。」

レイがジノを見つめる