「あ、ちょっと!!」

寝転がったジノをレオナがバシッと叩いた

「いてッ!なんだよ!?」

「午後の授業始まるって言ってんじゃん!!」

睨むジノ

「俺の勝手だろ!ほっとけよ!!」

「なにその言い方!?…はっ!!もう好きにすれば!!」

「お前、誰にそんな舐めた口聞いてんのか分かってんのか!?」

「なにそれ?」

「転入そうそう馴れ馴れしく話かけてくんじゃねぇよ!」

「転入そうそうだろうが何だろうが、私アンタみたいな奴をほっとけないの。」

「は?ほっとけないって…俺に一目惚れでもしたか?」

笑い出すレオナ

「自惚れないで。誰がアンタなんかに惚れるもんですか!ほっとけないって意味は、アンタみたいな生徒を野放しにしたままだと自分のプライドが許せないの!」

「は?」

「アンタみたいに堂々と授業サボったりする奴を許せないだけ!分かった!?」

「お前、みんなから嫌われて転入して来たんだろ」

「関係ない。いいからさっさと授業に出て。じゃぁね」

レオナはそう言ってイライラしながら屋上を出ていった