仲間と一緒に教室へと向かう中、ジノはラブレターを2つも渡された

教室に入りジノが席に座るとジノの机の周りに仲間が集まった

「本当、モテるよな〜」

「ジノ、それどーすんだ?」

「捨てるに決まってるでしょ!ジノは私のなんだから!!」

「私のって…レイってジノに告ったっけ?」

「…ッ!!馬鹿!!告白しなくても私とジノを見てたらわかるでしょ!!」

「そーだとしても2人とも結構いい女だったぜ?捨てるなんてもったいないよ!」

「だよな!」

周りがごちゃごちゃ騒ぐ中、ジノはさっき貰ったラブレターを2つ重ね真っ二つに破った

「あ、ジノ!!読まないのか!?…っていつものことか」

周りの男友達は軽く笑った

「やっぱりね。ありがとうジノ」

レイがジノに抱きついた

ジノはすぐにレイを自分から離した

「勘違いするな、お前の為じゃない。それと、俺はお前のものじゃない」

そう言ってジノは席を立ち教室を出て行った

レイは悔しそうに、そして拗ねた子供のように自分の席にドスっと座った