桜の並木道

春の匂いが漂うなか、そんな匂いを断ち切るかのように一台の大型バイクが猛スピードで通って行く

その先には大きな高校の門が待ち構えていた


何の躊躇もなくバイクは門を突っ切って建物内へと入って行った



校内の駐車場でバイクはスピードを緩めエンジンを止めた

エンジン音を聴いた仲間が駐車場に集まってきた


「ジノ!!」

バイクから降りた男に抱きつく女性

男はメットを脱ぎ、抱きついている女性の腕を離してメットを渡した

美形の中にも男らしさのある顔立ちに成長していたジノ

スタイルは良くまさに芸能人のよう

「久しぶりだな、お前が高校来るなんて」

にやける男友達

「停学くらってたからな、来れるわけねーだろ」

ジノは下駄箱へ向かった

駐車場に集まったジノの仲間達も後に続いた