「クロちゃん、こんばんは!柳瀬涼です。桜治先輩を崇拝するあまり、自分もアイドルになりました!」


…初めて聞いたぞ?そんな話…
お前のアイドル志望動機は"モテるため"じゃなかったか?


「柳瀬涼…さん。うーん、知らない…」

「えぇ…これでも最近売れてきてるのに…」

「優さんにしか興味ないので」


心菜の素直すぎる反応にショックを隠せない涼


「桜治先輩の彼女…ひどくね?」

「素直なの。一途なの。もういいだろ?帰れ」


俺が言うとガキのように頬を膨らませる涼
そして言う


「嫌だ。先輩だけ幸せなのズルい」


そして、許可なく部屋に上がり込んだ

どうやら、涼はフラれたことを慰めて欲しかったらしい
めんどくさいヤツだ…