「ねぇ、ねぇ、颯太」
「ん?」
綾乃の呼び掛けに反応する
っと同時に、綾乃の唇が俺の唇に一瞬だけ重なった
「颯太、好きー!」
ほんのり頬をピンクに染めて笑う綾乃
俺の醜い嫉妬を取り払うには充分だった
「ん。俺も好き」
綾乃が俺の腕の中に居て
俺に笑ってくれるだけで満たされる
「にゃぁー」
綾乃の腕の中のサクラが鳴く
その声に反応して綾乃の意識がサクラに向く
でも、もう気にならない単純な俺
むしろ、綾乃に対する愛情が上昇した
「…サクラがお家に帰ったら、さっきの続きしようね」
「?!!」
サクラを撫でる手を止めて茹でダコのように赤くなる綾乃
そんな、綾乃に止めの一言
「俺の愛を全身で受け止めてね。愛してるよ。綾乃」
END 颯太×綾乃