「お前・・・好きな奴・・・・できたとか??」
「・・・・・・」
「・・・・・?」
「ブフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「ぎゃぁああああああ!!!!!」
シオはいきなり俺の顔面に水道水を噴射してきやがった。
おかげで俺の制服は水浸し・・・。

「シオォォォォォ!!てんめ何すんじゃコラァァァァ!!!」
「ご・・・ごごご・・・ごごご・・・ごめん・・・」
シオは真っ赤になりながらも口と鼻から水をポタポタと垂らしている。
心優しい俺はソレを自分のハンカチで拭きとってやった。

「んで??好きな奴って誰なんだ???」
俺は意地悪く言ってやった。
するとシオの男前な顔は真っ赤に染まり、まるで告白寸前の女子みたいになった。
「・・・・・・言えねぇよ。」
「どうして??」
シオの顔はさらに赤みを強くする。
「だって・・・恥ずかしいじゃんか・・・」
シオはモジモジしはじめた。・・・・まるで女だ。
・・・なんか可哀想に見えてきたからこれ以上からかうのはやめよう。

「・・・よし俺が当ててやろう!」
シオはその言葉を聞くと安心したように笑った。

「う~ん・・・佐々木とか?」
「違う!!!」
シオはもの凄いキッパリ言った。
「じゃあ・・・青鹿?」
「はぁ??」
シオはもの凄い不機嫌そうな顔をした。
「山木?」
「はぃいいいい???」
シオはもの凄い面白い声と顔をした。

・・・・・・もう全然わかんねぇ・・・。もの凄い適当に言ってみるか・・・。