「なーキヅキ!!一緒にバスケしようぜ!!!」
「お、おう!!」
今俺を呼びかけたのが『桐崎 獅嗚』。中学の時一緒にバスケ部に入っていた友達。
シオはバスケが上手くて、モテた。
・・・・その代わり勉強は全くできてないけど。



                 ◇◆◇◆◇


「なぁキヅキ」
「ん?」
バスケが終わって教室に帰る途中、シオがいきなり話しかけてきた。
「お前ってさ・・・・好きな奴とかいんの???」


「・・・・・・ぶはっ」
「ギャー!!!汚ねぇ!!!!」
俺はシオのあまりに唐突な質問に、今まで飲んでいた水道水を一気に吹き出してしまった。

「ぶははははは!!!何なんだよいきなり!!らしくねぇじゃねぇか!!」
俺は腹を抱えて笑い出す。
「~・・・てめぇ・・・」
―――・・・ボスッ
「ごぶぇッ!!」
シオは俺のわき腹にパンチを入れてきた。

「――っつ~~~!!やっぱ効くなあ、お前のパンチは」
「ははは!!そうだろ!!・・・・ってそれよりどうなんだよ!いるのか!?いないのか!?」
・・・・さっきからオカシイぞ・・・?コイツ・・・。
「・・・・いや・・・別にいないけど・・・・」
俺がそう言うとシオは満面の笑みを浮かべてその場に座り込んだ。
「はぁぁぁ・・・よかったぁぁぁ・・・」
・・・・?やっぱコイツ変だ・・・。

・・・・もしかして・・・・・・