「後ろにもドアはあるんだよ。」


いや、
そりゃ、



そうだけど・・・。




・・・・・私の馬鹿ッッ。




クラスメイトは
勿論この異質な物体に
目を丸くして驚かせている。



私の目に移るのは
もうこいつは王子ですらない。


天然の変態だ。



しかし、
多分この場にいる
ほとんどのクラスメイトは
この人と初対面なんだろう。



「ギャー!カッコイイ!!」


「付き合ってー!!」


「つーか如月!!誰だよッッ!!」


「この人、高校生・・・?」


「モデルさん!?綺麗!!」


「うわ!!目があった!!」







馬鹿クラの連中は、



見事に


可憐なる奴の容姿に




騙されていた。