朝から、
イライラー。



ナゼカって?


ここで奴と遭遇したから、
嫌ぁなこと思い出したんだよ。




よくブッ細工な黒猫が通る塀に
寄りかかったアイツが・・・・・・・。



アイツがぁああ!!



「あー。俺が惚れたコだー。」


まだいってるし!!


しかも腕を広げて
コッチにかけ寄ってくる。


その行動は、
大変可愛らしいが、

やっぱり、
気だるそうな声だし、
無表情は変わらない。



「・・・俺の胸に飛び込んでおいで・・・・。」


「真顔でいうな!」



無視すればいいものの、
私はボケを無視できる
器用人ではなかった。


勿論広げられた腕に飛び込むなんてふざけたマネはしないけど、とりあえず変態王子を避けて立ち止まる。




「あー、俺があげたチュッパチャップス食べてるね。」



「朝ごはんの代わりだよ。」


この2日。
私全然ご飯食べてないからね。
誰かさんのせいで・・・!!



すると


王子は、


私の顔を

じぃっと

覗き込んできた。