『蘭、今日も一平くんお休みなんだね~』
『だってあんなに思わせぶりな態度とられて初めて告白したのにあんなにあっけなく振られちゃうなんてさー。』
ガラガラガラ
『あ、噂をすればきたよ!』
一平くん、一週間ぶりの登校。
一平くんはいつもどうりで、友達と普通に話し始めた。
友達は、あえてなにも聞かないといった様子だ。
そこからは、いつもとほとんど変わらない時間が過ぎ、放課後になった。
唯一変わったといえば、ヤマリカと一平くんがいつも教室の真ん中でラブラブお弁当を食べていたのに、迷惑そうにする総司くんを気にもせず、机を近づけてお弁当を食べていたことだった。
『蘭~、一緒に帰ろう~。』
蘭といつものように帰っていたが、
『あ!やばいよ蘭!教室に英語のノート置いてきちゃった。予習しなきゃなのに!』
『なんだよ恋梨~。急に大きな声だすからびっくりしたじゃん。』
『蘭、教室に取りに戻るから、先に帰ってて』
『了解!気をつけるてね~。ばいばい。』
来た道をダッシュで戻った。