うん。もちろん信じるよ。
ヤマリカとの話が、
どんな内容なのかは気になるけど
内緒にするって約束を
きっちり守ってる、

そんな一平くんが、大好き。

『私、一平くんのこと、
ますます好きになった。』

『田中さん、今日は本当に
ごめんね、ちゃんと伝えていれば
こんなふうにはならなかったのに、
足、大丈夫?』

心配そうに聞く一平くん。

『足は少し痛むけど、でも、
ぜんぜん気にしないで。
私も、ちゃんと、自分の気持ちとか、
逃げないで、伝えていればよかったんだから。
お互い様だよ。だから、二人の間に、隠し事
なし!思ったことは、ちゃんと伝えていこうね』


大丈夫、これから、二人なら、うまく
やっていける。そう、信じてる。

『あ、田中さん、これ、田中さんと
一緒に、つけようと思ってた、
カップル限定ストラップ!』

二人で、携帯につけた。

『よし、田中さん、もう帰ろう。
俺、おんぶするから。』

『付き合ったんだから、田中さんじゃなくて
恋梨ってよんで。』

一平くんはまた少し、顔が赤くなって、

『恋梨、帰ろう』

って言った。

おんぶされて帰るのはすっごく
恥ずかしかったけど、でも、嬉しかった。