『田中さん?さっきからどうしたの?
映画見てるときも、なんか上の空って
感じだったけど、。』

『いや、なんでもないよ、』

なんでもないわけなんてない。
むしろ大ありだ。

よし、言うんだ、言うんだ恋梨!
大きく深呼吸して。

『あ・・・』

『田中さん!俺お会計してくるよ、
ちょっと外で待ってて。』

『自分で食べたものくらい、自分で
払うよ!』

『いいのいいの!払わせて!』

そう言って、一平くんは、
お会計しにいった。

んん~もう!
早く言って、早く帰らなきゃなのに!