『うぅ、ヒック、私ね、ウ、蘭にね、
言ってなかった,うウ、事がね、あってね、
本当は、蘭にね、ヒック、一番最初にね、
伝えるべきだと思うんだけどね、何か、
ウゥ、ヒック、その場の雰囲気というかで
一平くんに最初にゆっちゃったんだけどね、
私実は、ね、ヒック、』


『本当はまだ、恋なんてしたことがない、
ってこと?それとも、恋って何なのか
わからないってこと?それとも、恋したことがないなんて格好悪すぎて親友にすらいえなかったけど、一平くんと話をしたら、恋に焦らなくてもいいのかな、って思えるようになったこと?』

蘭は、全部、全部知っていたんだ、
知っていて、私と一緒にいてくれたんだ。
それなのに、私、蘭のこと、何にも分かってないじゃん、
私・・・馬鹿だ・・・。


『恋梨は馬鹿なんかじゃないよ。』


蘭、、もう駄目だ、蘭いい人過ぎる、ってか超能力?
なんで思ってることがわかるの~

『蘭~!全部あってる~!うわーん、ごめんね、蘭。ヒック、どういうのが
恋なのか、私、全っ然、ウグ、わ、わかんなくって、ヒック』

蘭は、私をそっと抱きしめながら話を聞いてくれた。

『うん、うん。わかるよ。私ね、気がついてたけど
恋梨からゆってくれるのずっと待ってたの。』

蘭が私の背中をトン、トン、と優しくたたいてくれる、
安心する、、、

『蘭、嘘ついててごめんね、』

『これは、嘘なんかじゃないよ。だから、私は、嘘つかれたぁ、なんてこれっぽちも思ってないよ』

『蘭~!!!』

『あとね、これから恋梨は、きっと恋をするよ』

『ほぇ?』



蘭の話が現実になるのは、少し後のお話。