突然聞こえた声に、男が顔を上げて驚く。 「しゃ……社長……」 社長? 「お前ここで何やってんの?」 「い、いえ……別に……」 「お前、もう帰っていいよ。」 「!?」 「明日からもう、来なくていいから。」 男が、まだ何か言おうと口を開く。 「来なくていいから。」 社長が、もう一度念を押すように言った。笑顔なのに、威圧感がすごかった。