「結構です。」

この手の男は出会って間もない女ともホテルに行けるな。


「つれないなぁ。係長の俺と付き合ってくれたら、出世間違いなしだよ〜?」

しつこい。

あたしは彼を軽くにらむ。


「結構ですので。じゃあ、私はこれで。」

「待てよ!」


彼があたしの肩を掴んだ。

その瞬間、吐き気と目眩が襲う。


「は、離してッ……!」