-リオside-

・・・・・。

しまった・・。
思いっきり、殴ってしまった。

でも、こいつが、あたしを起こそうと
するからこうなるんだよ。

あっちが、悪い。

うんうん、とうなずいてると、
チャラい奴が、

「おい!
何してくれとん!」

「そおだぞ!
龍になんてことしてくれるんだ!」


煩いな。
だって、こいつがあたしを起こそうと
するから、こうなるんだぞ。

だから、そのまんま言ってやった。


『だって、こいつが、あたしを
起こそうとしたから、殴りました。
何か文句でも?』

無表情で言った。
ていうか、笑い方忘れてしまったし。



あたしの、笑顔を奪ったのは、
あの、糞親だ・・・。


遠く、憎しみを持った目で、
ボ~っとしていると、

「何、ボ~っとしてるんですか?」

偽りの笑顔をしながら、
聞いてきた、昂。


なんか、見てると、
イライラしてきた。

『あのさ、昂?
その、腹立たしい、偽りの
笑顔、やめてっくれない?
見てる、こっちが、腹立つ。』