「え…今から、行くの?」


「明日にしとけば?」


あたしと安元くんがほぼ同時にそう言ったんだけど、


「思ったらすぐ行動したくなんだよね。二人、先帰ってていーから。じゃーなぁ」


って言って、奏太くんはそのまま公園を出て行った。


…アイス、そんなに好きなんだ?


公園に取り残されたあたしと安元くん。


思わず顔を見合わせる。







「…帰るか」


「うん」


二人でいても話すことなんてないし、あたしたちは取りあえずベンチから立ち上がる。