――後日、裕香に昨日の話をしたら

「はぁ!? 王子様と会ったって!?」

「…うん」

いまだに信じられない…

本当に『王子様』がいたなんて…

「んで!?どうだったの!?」

裕香の目がキラキラ光っている

どうって言われても…

「…俺様と…可愛い人…」

「…なにそれ?」

呆れたような顔をする裕香。

「なんてゆうか…かっこいいけど…」

「けど?」

「魁斗は…俺様で…、悠は犬みたいに可愛かった…」

裕香はびっくりした顔で

「菜々!あんた王子様を名前でよんでんの!?」

よんでるって言われても…名前で呼べって言われたし…