「…何、1人で変な顔してんだ?」

不適な笑みを浮かべて見下ろしてくる守崎 魁斗


…ムカつく…

けど…何でこんなカッコいいんだろ…


だ…ダメダメ!!

ぶるぶると顔を横に振る

「わんちゃんみたいだね!」

そう言ったのは悠くんだった

いやいや悠くんの方が犬みたいで可愛いから!

「…ていうか…貴方たちが本当に王子様なの?」

勇気を出して聞いてみた

「まぁ…そうだろうな。」

当たり前と言わんばかりに守崎 魁斗が答えた。


即答されるのがやっぱりムカつくー!


思わず顔に出てしまったのか悠くんが

「ハリセンボンみたい♪」

と笑顔であたしの頬っぺたをツンツンしてきた。


か…可愛い!!


可愛すぎる!!

本当の女の子みたい…!

そう思っていると
誰かの手がポンッと頭の上に乗っかった
「そんな顔したら可愛い顔が台無しだぞ。」

そう守崎 魁斗が優しく微笑む


思わずドキドキしてしまう…