部活に入っていないのにバスケ部のみんなと普通に試合をしている圭くん。
シュートだってゴールに吸い込まれてるかのように絶対はずさない。
「どうしよう成実…圭くんかっこよすぎて泣きそう…!」
両手を組みながらあたしは言う。
「いつもだったらしばきたいとこだけど、今日だけは認める!あすみの彼氏かっこいいよ!!!!」
「でしょ!?
あーもう!圭くん頑張ってー!!!」
熱気に包まれる体育館で叫ぶあたし。
たくさんの人がいるのにあたしの声に気づいて手を振ってくれた。
はずなんだけど…
「きゃー!!!
今見た!?こっちに手振ってくれたよー!!!」
ひときわ圭くんのプレーに興奮していた1年生の女の子たち。
この子たちだけじゃなく、見ていたたくさんの女の子が魅力にとりつかれてしまったみたいで…。