池内が行ったあと、


「耕平くんてもしかして…」


呆然と立ち尽くすあすみ。


「え?何?」


固まっているあすみに聞くととんでもないことを言い出した。


「圭くんのこと好きなの…!?だとしたらあたしとんでもないライバル…」


…何を言い出すんだ。


さすがの俺も苦笑い。



“祭りんとき泣きながら安藤が好きだって言うから”


ふとさっきの池内の話がよぎった。



『あのとき俺を思って泣いたのか…』


そう思うと愛しくなって思わずあすみを抱き寄せた。