1日目はクラスで首里城や水族館を回った。


夕方、ホテルに戻ってからは飛行機での疲れもあってうたた寝をしてしまった。


俊司と、仲の良いバスケ部の奴ら3人が同じ部屋だった。


嫌な予感はしていたが、1時間くらい経ったころ話し声で目を覚ますと、他のクラスの女が3人いた。



「安藤くん起きたー!かっこいいー!」


──…誰?


「イケメンは寝顔までかっこよかったよ~♪」


──見んな。


「そうそう、さっき彼女?来たよ!でもあたしが寝てるって言ったら帰っちゃったけど。」


「は…?」


思わず声が出てしまう。



「…何で言わねーんだよ。」


ただでさえ寝起きで知らない女に話しかけられていい気がしていないのに。


ただ寝ていた俺も悪い。


無言で立ち上がると急いで部屋を飛び出した。