─────
『やっと手に入れた…』
あすみが保健室に行ったって聞いてあわてて走ったものの着いたときにはいなかった。
勘で教室に行ってみると見覚えのある後ろ姿が見えた。
いつもはボブだけど体育祭だからかお団子にしていた。
そーっと後ろから近づくと
「ごめんなさい」
とつぶやく声が聞こえる。
俺に対してだった。
顔をのぞくと悲しそうに閉じた目からぽろぽろと涙があふれていた。
今すぐにでも抱き締めたかったけど、グッとこらえた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…