あたしの気持ちに迷いなんてもうなかった。
「期待…してください」
そう言ったら抱き締める手がもっとぎゅっとしてくれた。
その感触に余計涙があふれた。
「で、でもっ、あたしきっと好きすぎてやきもちいっぱい妬いちゃうし、頭悪くて迷惑かけて、安藤くっ
「安藤くんじゃなくて、下の名前で呼んで。
池内も俊司もずっとうらやましかった。
やきもち妬こうが頭悪かろうが、俺はあすみならなんだっていいよ。」
そう言うとあたしを離した。
「いっ今、顔見ないで!!!
絶対真っ赤だから!!!」
「もう、見慣れてるよ。」
にこっと笑って言ったかと思ったら、真剣な顔で
「あすみ、好きだよ。
付き合ってください。」
「…はい。」
こうして、1度すれ違ったあたしたちはやっとつながることができた。