しばらくみんなで歩いてくじを引いたりたこ焼き食べたり、お祭りを回っていた。 ──あ、これかわいい。 ビーズでできたブレスレットを見つけてながめていたら 『あれ…みんないない…。』 はぐれてしまったあたし。 あわてて携帯を取り出して成実に電話をしていたら屋台をはさんだところに、見覚えのある姿を見つけた。 「安藤くん…と、遥…香?」 電話口からは成実の声が聞こえたけどあたしの耳には届かなかった。