「安藤くん…?」


難しい顔をする安藤くんにつられてあたしまで眉間にしわが寄る。


「2人とも、これ、10段階評価だよ…」


「「え……」」


…やっぱりおかしいと思ったんだよ!!!


恥ずかしすぎる!!!


穴があったら入りたいー!!!


「…良かったら俺、夏休み勉強教えようか?」



「「……ぜひ!!!」」



あたしと俊司は即座に食いついた。


「いや、俊司は教えないよ。あすみだけな。」


「なんでだよ!
見捨てんなよ俺のこと!」


「夏休みまで俊司に会いたくねーもん。」


「…あすみには会いたいってか!」


「そりゃあたりめーだろ」


そんな会話を横で聞いてるあたしは赤面。


そんなこんなで週に1回、補習のあとに勉強を教えてもらうことになった。