「でも安藤があんな性格だと思わなかったねー。」


そう言い始めたみんな。


「確かに。あたし去年同じクラスだったけど、女の子とは必要以上にしゃべる奴じゃなかったよ。」


「やっぱりあすみって特別なんだよ。」


いいなー なんて言ってるみんな。


“特別”って、本人に言われたらわけでもないのになぜだかあたしの胸は高鳴った。


でもあたしは恋はしないって決めてる。


“好き”なんて信用できないもん。