「冗談だよね?
何かかわいいなんて言われなれてないから恥ずかしくていっぱい喋っちゃった!
あーもー、脅かさないでよ安藤くん。」
冗談にドキドキしてバカみたい!
一呼吸つくと、
「え?冗談じゃねーよ。
俺あすみかわいいと思うよ。」
そう言うとクラスの視線が集まっていた。
「つかあすみ!!!
俺と同じくらいバカってなんだよ!
俺のほうがバカだっただろ!」
「あんたどこ競ってんのよ!」
成実と俊司のくだらない会話も耳に入らないほど固まっていたあたし…。
「あれなんだったんだろ…
新手のいじめ………」
あたしが絶望に満ちている横で、
「なにかが起こりそう…!」
と目を輝かす成実だった。