「そうそう、今ちょうど安藤くんの話ししてたとこ!

安藤くんとあすみって知り合いだったの?」


成実が今度は安藤くんに聞いている。


あたしはもちろん安藤くんのことは知っていた。

っていうか知らない人なんている?

男の子の話しになればだいたい安藤くんの話し、出るしさ。


「…いや?知り合いじゃないよ。

俺が勝手に知ってるだけ。入学した頃から有名だったし。

あすみかわいいから。」


ペットボトルのお茶を飲みながらサラッと言ってのけた安藤くんをあたしは目をいつもの2倍、いや5倍の大きさにひらいて見た。


「え!?何!?あたし!?
かわいくないし!!!
有名ってバカでじゃないの!?

だって、あたっ、あたし、あそこの俊司と同じくらいの頭だもん!」


かわいいなんて言われてあわててペラペラしゃべるあたしを見て大笑いしている成実。


っていうか…