高校2年、春。
あたし、蒔田あすみは今日から新学期だっていうのについてない───
「たたたたまちゃん!しみるー!!!」
「あすみが転んだのが悪いんでしょー。
だいたい何であんな何もないところで転ぶのよ!
でも良かったわね。誰もいないようなとこで転んで。」
「まぁ…、でもいくら周りに人がいなかったからってパンツ丸出しは…。」
「いいじゃないそれくらい、減るもんじゃないんだから!」
「減る減らないの問題じゃないのー!!!」
遅刻ギリギリだったあたしは近道の裏門から登校したのはいいけど…
どういうわけか昇降口で派手に転倒したあたし。
その衝撃でスカートめくれてパンツ丸出し。
そんな悲劇を相談にのってくれたり、メールしたりするほど仲良しの保健室の先生、たまちゃんに消毒してもらいながら話していた。