それからの授業は出ずに屋上にいた。
まあ、サボりって奴か。
でも、今日の俺はいつもの昼寝なんかしに来た訳じゃない。
気持ちを整理しに来たんだ。

(なあ、優花。なんでだよ…何でお前が…)
空を眺めそんな事を考えてると、屋上の扉が開いた。

"キィーーー。"

「…チッ、誰だよ…(ボソッ)」

「こんな所で何してるのよ?」
声の先に視線を向けると

そこにいたのは
「ゆ、優花?」
俺は思わず飛び起きた。
「何よ、人を不審者みたいな目で見ないでよ。」
怪訝そうに俺に目を向ける、こいつ。
こいつは天野優花。
学年で常に俺と学年トップで運動神経抜群で、男女共に一目置かれている。
まあ、モテる。
そして、こいつは俺の幼馴染みでもある。