「…ってーな。」
俺はそいつを睨み付けた。
こいつは、中村翔平。
幼稚園からの幼馴染み。
…まあ、腐れ縁って奴だ。
こいつは学年5位で運動神経もいい。
俺には勝てねえけどな。

「そんな怒んなってー(笑)」
無邪気に笑うこいつは、本当に殴りたくなる時がある。
「なあ、蓮。あれ聞いたか?」
「なんだよ?」
「お前知らねえのか?」
「だから、何だよ?」