何だよ。
連絡して来いよ。
何だよ、心配してた俺がバカみてえじゃねえか。
一人の女にこんなになるなんて、初めてでどうしたらいいのかわかんねえよ。

そんな事を考えていると、いつの間にか優花ん家に着いたらしい。
隣は俺ん家。とりあえず、インターホンを押してみる。

―ピンポーン、ピンポーン―

「…はーい。ちょっと待ってくださーい。」
美幸さんの声だ。
美幸さんはお世辞でも二人の母親になんか見えない。マジで綺麗な人なんだよ。30代にすら見えねえよ。
あいつは美幸さん似だと誰が見ても一目瞭然だと思う。
綾さんも美人。因みに優花のお姉さん。
そして、美幸さんが二人の母親。

―ガチャッ―

「あら、蓮君じゃない。」

「美幸さん、お久しぶりです。」

「優花なら2階にいるわよ。さあ、入って」

「すいません、ありがとうございます。」