気を失った真由美は目を覚ました。

真由美は結婚式場にいて、純白のウェディングドレスを着ている。


今日は、お忙しいなか中野裕之、真由美夫妻の結婚式にご出席いただき誠にありがとうございます。


えっ!なんでこんなところに…


「君の未来だよ」

ん?

「あっ、変なネコ!あなた何者?ネコのくせに喋っちゃって。 だいたい式場にネコは入れないわよ。 新婦の隣によくいられるわね。

私はさっき部屋に帰ったばかりなのよ、どうして結婚式なのよ。」

「だから未来だって、現実に起こっている架空のもの。テレビ画面の中では、その映像が現実に起こっているようにみえるけど、実際は架空のものだ。それと同じ。 スクリーンに映し出された事実。」
「意味がわかんない…」



私は、修平くんが今でも好き。

こんな人はイヤ、修平くんじゃないと。 早く戻りたい、好きでもない男との結婚なんか望んでない。

早く帰らしてっ!




未来を変える事はできないのかな、このまま中野なんてやつと結婚する運命はイヤだ。絶対修平くんと結婚する、二人で約束した。
ずっといっしょにいるって、このまま二人でずっと。
二人でずっといっしょだって言ったんだから、イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ 。修平くんじゃないとイヤだ-ーー!
絶対変えるわ、未来を。変えてみせる。