「…俺のせいや」
体中に走る罪悪感に…凍りつく。
気がつけば、信じられないほどの大量の涙が、顔を濡らしていた。
「…カグ」
震える手で前髪を乱していると、突然…背後から、砂を踏み歩く足音と名を呼ぶ声がした。
聖は、無防備に振り返った。
「…えっ」
そこにいたのは、消えた花火の棒をつかんだままの舞だった。
彼女は、聖の涙を目にし、唖然とした顔で小さく声を漏らす。
聖は、彼女の姿を黙って見つめていた。