相変わらず…賑やかにいつものメンバーが集まる中、最近、あの女も毎日のように現れる。
たまに目が合うと、邪険に俺をにらみ、ふてくされた態度で“フンッ”と言わんばかりに顔を背ける。
正直言って…うざい。
第一印象が悪かっただけに、目障りな女。
まぁ…別に、無視しとけばええ話なんやけど。
「はぁ!? 今、何て!?」
ある朝、珍しく…起こされずに目が覚めて、気分よく朝食の前に座った聖は、一瞬にして…気分を悪くした。
「だから、日曜…映画観に行くことになったねん」
そんな彼の表情など…お構いなしに、輝緒はパンを頬張る。