俺に、恋愛なんか…必要ない。


「起きろって! お前、マジで遅刻するって!」
いつも、俺は…この声で目が覚める。
「……何時?」
起こしてもらってるんやけど、正直…起こされたらムカついてくる。
「6時15分! お前、現場に7時集合ちゃうんけ!?」
輝緒は、毎朝テンションが高い。
俺は、重たい体を、無理やり動かす。
「飯できてんで…って、食わんと行くんけ!?」