午後の授業を適当に受けて
気づくともう、放課後だ。
帰り支度をゴソゴソとやっていると
ある重大なことに気づいた。

弁当が…ねぇ!?

どこを探しても弁当箱が見つからない。
俺は焦りに焦って、袋をひっくり返したが

「ない…」

「なにがぁ~?」

帰り支度が終わり帰る気マンマンの忍が俺に声をかけた。

「弁当…」

そう忍に話すと忍は

「あっ、そういや、中庭にあったよ。」

「はぁ!?」

なぜか忍は簡単に俺の弁当箱のありかを言った。
なぜだ?なぜにこいつは俺の弁当箱のありかを知っている!?

まさか?

「いやぁ~、昼飯くって自分の教室に戻るときに
なんか、中庭のお前が座ってたとこにさ、弁当あって
言うか言わないか迷ったけど、わざと忘れてるのかと思って
言わなかった☆」

最後にお茶目に星をつけながら話した忍。
ん。死刑決定(ぁ

「あのな…そういう時は言うべきなんだよ!」

少々キレ気味で俺は忍にそういった。

「OK。次からそうするよ。」

親指をビッっとだし笑顔で俺にいう忍。
なんだかなぁ…毎度おなじみの忍の天然にも悩まされる。。

「俺…弁当箱とってくる。」

「はぃよ。じゃぁなぁ~」