キーン コーン カーン…
チャイムが鳴った
ぎりぎりで教室には行った俺は多分遅刻扱いじゃないはず
そう思いながらみんなをみる俺

あれ…なんか皆俺を見てる?

皆の視線が俺に刺さる
俺…なんか変!?
そう思いながら身だしなみを確認する
何も変じゃないぞ…?
そう思ったそのとき

「おはよう植野…今日も遅刻か?」

俺の頭上から声が聞こえたおそるおそる後ろを向く俺…
そこには俺が想像していた、いやそれよりもっとおそろしい顔をした先生が立っていた

「ヒッ」

あまりにもその顔が恐ろしくて顔がひきつる俺。その顔が一番前の席のやつに見えたのか
そいつが…

「プッ」

そう笑うと同時に笑いを必死にこらえるそいつ
でもこらえきれなかったのか

「あははっ亮の顔おもしろすぎっ」

そう笑うそいつなんかむかつくな…と思ったのもつかの間そいつの笑いにつられて皆が笑いだした

その雰囲気につられたのか先生の顔もゆるんだ。