「さぁ、3組行こ行こっ!!」
由美と幸子が、ドアぎわから声をかけてくる。
毎日‥昼休みは、勇心のいる3組に4人そろって通い詰めている。
「純子ぉっ!!」
3組の教室にたどり着くと、由美はいつものように純子を呼び出した。
「はい、今日の分」
純子は、舞に可愛いピンク色の手紙を手渡す。
「…いつもすんません」
それを手に取り、舞はペコリと頭を下げた。