「舞っ!!」
5組の教室に一歩足を踏み入れると、大きな声が窓側から聞こえてきた。
「…由美ぃ! 京ちゃん、幸子ぉ!!」
目に飛び込んできたのは、小学生時代…仲が良かった友達。
…1年1組だった舞は、7組8組の彼女たちとはなかなか会う機会がなく…寂しいことに疎遠になっていた。
「同じクラスなんやぁ!!」
うれしそうに、彼女たちに走り寄る。
「クラスが遠かったから、なかなか会われへんかったもんなぁ!」