誰もいない静かな教室で、小さな涙の粒が彼女の頬に一筋の跡を残していく。
塚本さんであかんなら、あたしなんか…絶対ムリやん。
舞は歯を食いしばり、手の中にあるチョコの箱を…ジッと見下ろした。