舞のカードをのぞき込み、純子は不満気に問いかけた。
「くっ…口で言うねん」
舞は赤面し、声を上ずらせた。
「ひるむなよぉ?」
ペンを振りながら、夏子はニヤニヤとのぞき込んでくる。
「“言う”って決めたんやもん。…ちゃんと言うよ」
図星を突かれた舞は、焦りながらも真剣な顔を見せた。
ほんまは…まだ迷ってる。
“振られたらどうしよう”とか、考えてしまうし。
うれしそうにラッピングをする3人の後ろで、舞は密かにため息をついた。