「アイツ?」
奥田は、勇心の姿を指さした。
舞は戸惑いながらも、顔を縦に激しく振った。
「えっ!?」
突然、彼氏にされて、勇心は混乱する。
「…この前から付き合いだしたんで、ごめんなさい」
舞は、彼らに頭を下げた。
「ふざけんなや!! この前“クラスメート、クラスメート”って言うとったやんけ!?」
ブチ切れた軍団の1人は、勢いよく勇心に向かって歩きだした。
「ごめんなさい!!」