「…なぁ、ちょっと怖いんやけど」
会話が途切れ、純子は真っ直ぐ前を向きながら…小さく呟いた。
「…うん、ごめん」
舞は、すまなさそうに謝った。
「…ちゃんと言うてきたら? 待っといたるからさ」
純子は、ひきつった顔で足を止めた。
思い切って、後ろを振り返る。
…そこには、チャリンコを押しながら後をついてくる奥田と軍団の皆さんの姿。
「…はぁ、なんか疲れた」
深くため息をついて、彼らの方へ歩いていく。